探偵業の歴史・探偵っていつ頃からあるの?

探偵はどの位昔からあるのでしょう。
探偵事務所が設立されたのは商業および産業が発達し始めた19世紀頃からといわれます。

探偵のイメージ探偵という職業ができる以前では、インターネットはおろか、生活範囲が広くなかった時代では、ご近所同士の付き合いで情報は得られていましたが、人々の生活が急速に発展したため、知りたい情報を得ることが個人では困難になってきました。

世界初の探偵会社は1833年にフランスのフランソワ・ビドッグが設立しました。
フランソワ・ビドッグは、フランスの兵士でしたが、正式に除隊しなかったため、脱走兵として入獄しました。
出獄すると警察の手先として、これまでに得た情報を売る密偵となりました。

当時の探偵は、現代の探偵のように依頼者が個人ではなく、国に遣えるスパイのようなものでした。

その後、1852年にアメリカの探偵社アラン・ピーカートンが設立されました。ピーカートンは現在も警備会社として世界に数社支部があり、古くから残る最も有名な探偵事務所です。
アラン・ピーカートンは現在のような探偵業ではなく、ボディーガードまたは警備員のような護衛の仕事をしていました。

アメリカにおいては、州単位で武器の所持も許される制度があり、元警察職員が転職したり個人開業したりする例が一般的です。

日本における探偵の歴史は1885年に最初に探偵社が設立されました。
その後、1889年に日本の探偵事務所として最も名高い岩井三郎探偵事務所が設立されました。

岩井三郎探偵事務所は、シーメンス事件を調査し、他の有名な探偵が入所していたことが知られています。
昔の探偵といえば、詐欺および恐喝事件等の問題が多い仕事でした。したがって、探偵は怖いというイメージを持つ人もいるのです。

ただし、現在では、探偵業の業務の適正化に関する法律が整備され、警察署を通じて公安委員会への届出が必要となっていて、誰もが簡単に開業できないようになっています。
また、法を遵守し、訓練された有能な探偵が活躍し始めた結果、今日では、健全な業界へと変わりつつあります。

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